健康づくりの2大メリット

投稿者: | 2020年6月4日

健康づくりを実践することで
どのようなメリットを得ることが
できるのでしょうか?

一言で表現するとしたら
「自然治癒力の覚醒」
です。

では、
自然治癒力が覚醒すると
どうなるのか?

病気になる前であれば、
病気になりにくくなります。

そして、
病気になってからであれば
病気が治りやすくなります。

そう言われても
健康づくりの必要性を
実感できる人は多くありません。

健康づくりを支援する際に
私たちが苦労する原因は
そこにあります。

そこで今回は
健康づくりのメリットについて
もう少し深く掘り下げて
考えてみたいと思います。

私たちは誰でも
病気になりたくないと
思っています。

そう思ってはいるのですが
実際には
何もしません。

例をあげて
考えてみましょう。

日本人の2人に1人は
癌(がん)になることが
わかっています。

そして誰でも
癌になりたくは
ありません。

しかし
癌を予防するために
何かしているでしょうか?

ほとんどの人が
何もしていないのです。

別の例を
あげてみましょう。

日本人の平均寿命は
男女ともに
80歳を超えています。

しかし
健康寿命はそれよりも
8年から12年くらい
短いのです。

平均的な日本人は、
人生最後の約10年間を
病気で苦しむことが
わかっています。

だからと言って
晩年を健康に生きるために
何かしているでしょうか?

ほとんどの人が
何もしていないのです。

それが
平均的な日本人の
現状です。

このような話をすると
多くの人が
次のように考えます。

「自分は大丈夫」

自分だけは、
癌にもならないし、
病気で寝たきりになることもない。

自分を安心させるために
人間の心はそのように
考えてしまうものなのです。

もっと極端な例を
あげてみましょう。

人は必ず死ぬことが
わかっています。

誰でも知っていることです。

しかし、
多くの人が
次のように考えます。

「自分は大丈夫」

自分もいつかは死ぬだろうが
それはずっと先の話なので
今は考える必要がない。

こんなふうに考えてしまうのが
私たち人間の心なんです。

いつかは病気になって
最後は死んでしまうことを
考えたくないのです。

それよりも
今、目の前のことを
考えたいのです。

それが
私たち人間に備わっている
心のプログラムです。

ですから、
健康づくりをすれば
病気になりにくいと言われても
心に響かないのです。

それでは
どうすればいいのでしょうか?

種を植えて
時が来るのを待つのです。

たとえ今は
相手の心に響かなかったとしても
種を植えることはできます。

そして
時が来たときに
その人の心は気づくのです。

誰か、
身近な人が
急に病気になってしまったとき。

元気だった親が
年老いて
介護が必要になったとき。

健康診断で
深刻な異常が発見されたとき。

病気や死が
他人事ではなく
自分事であったと気づくのです。

その時が
必ず来ます。

その時が
健康づくりについて
真剣に考えるチャンスです。

病気になる前の
健康づくりのメリットについては
頭で理解するのは簡単です。

病気を予防するために
健康づくりをするわけですから
当然ですね。

病気になった後の
健康づくりのメリットについては
どうでしょうか?

多くの人が
次のように考えています。

病気になってしまったら
もう手遅れだ。

病気になる前に実践するのが
健康づくりである。

病気になったら
医者の治療を受けるしかない。

病気に対して
自分で出来ることは何もない。

しかし、
こうした考え方は
すべて間違っています。

病気になってからでも
遅くはないのです。

自分で出来ることが
たくさんあるのです。

私たちの身体の中には、
病気が自然に治るメカニズムが
存在します。

そのメカニズムの中心にあって
常に働いているのが
自然治癒力です。

この自然治癒力を覚醒させれば
癌のような病気であっても
治る可能性があります。

その実例は
多くの書籍で
紹介されています。

たとえば、
『がんが自然に治る生き方』
というタイトルの本があります。

がんが自然に治った症例に共通する
9つの実践事項について
医学的見地から紹介しています。

この本を読めば、
病気になってからでも
自分で出来ることはたくさんあると
実感できるでしょう。

それでも
ほとんどの人は
自分で何とかしようとは
思わないのです。

病気は
医者に治してもらいたいと
考えているのです。

だって、
そのほうが楽だから。

自分は何もしなくても
医者に任せておけば
何とかしてくれるはず。

そんなふうに
安易に考えているのです。

しかし現実は
それほど甘くはありません。

現代社会において
問題となっている慢性疾患の多くは
医者には治せないのです。

その根本的な原因を解決するための
治療薬がないからです。

その根本原因と疾患との関係は、
次のようになります。

1.生活習慣→生活習慣病

2.ストレス→ストレス性疾患

3.加齢変化→高齢者疾患

日本で問題になっている疾患は
そのほとんどが
これら3つに含まれます。

根本原因に対して
有効な治療ができないので
対症療法にならざるをえません。

これらの疾患を
医者が治せないのは
そのためです。

医者に任せていれば
何とかなるだろうという考えでは
何ともならないのです。

そこで
考え方を次のように
大きく変える必要があります。

病気になってからでも
自分で出来ることは
たくさんある。

健康づくりによって
生活習慣やストレスの問題を
自分で解決できる。

加齢変化の問題も
健康づくりに取り組むことで
大きな違いを生み出すことができる。

自分が主体的に
健康づくりを実践すれば
どんな病気も治りやすくなる。

このように
考え方が変わることで
驚くべき結果が得られます。

なぜ、
そんなことが言えるのか?

その実例を
私の外来では毎日のように
目の当たりにしているからです。

西洋薬中心の
医者にお任せの医療では
良くならなかった病気や症状が・・・

漢方薬も活用した
患者主体の医療に変えることで
どんどん良くなっていくのです。

もちろん
漢方薬による効果も
あるとは思います。

しかし、それ以上に
患者自身の考え方の変化が
大きな違いを生み出すのです。

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