漢方はシンプルでわかりやすい

投稿者: | 2021年7月23日

はっきり言って、
漢方の勉強は難しいです。
 
漢方医学のバイブルとされている
『傷寒論』という古典を
少しでも勉強したことがある人なら、
その難しさを実感していることでしょう。
 
私は、医者になってから30年以上、
傷寒論を苦労して学び続けてきたので、
その難しさを誰よりも実感しています。
 
しかし今では、
傷寒論の勉強会を開催して、
そこに書かれている六病位アプローチを
わかりやすく伝えることができるように
なりました。
 
六病位アプローチとは、
病気を治そうとする生体の反応を
支援するアプローチです。
 
たとえば風邪をひいたら、
風邪を治そうとして免疫系が活動するので、
免疫系が活動しやすいように
手助けをしてあげる。
 
そのために漢方薬を処方します。
 
このように、
六病位アプローチそのものは、
非常にシンプルでわかりやすいのです。
 
どんな病気であっても、
病気を治そうとする生体の反応を
支援するという、
たった1つの大原則に従って
診断・治療すればいいのです。
 
ただし、
病気を治そうとする
生体の反応は刻一刻と変化します。
 
患者さんによって、
その反応には個人差もあります。
 
だから、難しくみえるだけです。
 
最初は難しく感じるかもしれませんが、
原則はたった1つです。
 
とてもシンプルで
わかりやすい。
 
それが漢方の本質なのです。
 
 
7/21に開催した
傷寒論の勉強会の記録動画を
YouTubeにアップしました。
 
漢方を本格的に学びたい
医師・薬剤師の方にはお勧めです。
 
『傷寒論を読もう』解説
(9-1)不可発汗と麻黄湯
https://youtu.be/AOyyK7Q_dx8
 
(9-2)栄衛不和と桂枝湯
https://youtu.be/R6mZzP9p6-w
 
 
前回の記事で紹介した
「漢方未病専門資格認定講座」では
上述の六病位アプローチではなく、
気血水アプローチを中心に学びます。
 
気血水アプローチとは、
不健康な状態を
元の健康な状態に戻そうとする
生体の反応を支援するアプローチです。
 
たとえば、
仕事が忙しくて睡眠不足で
慢性疲労状態になっていたら、
 
その不健康な状態を
「気の不足」であると診断して、
「気を補う漢方薬」を処方します。
 
このように、
気血水アプローチそのものも、
非常にシンプルでわかりやすいのです。
 
不健康な状態は多種多様ですが、
すべて気血水の異常として
診断することができます。
 
そして、
その異常を改善する漢方薬も
用意されています。
 
健康に悪い生活習慣やストレス、
加齢変化によって
不健康な状態になると、
 
そこから様々な疾患が
発生しやすくなります。
 
疾患が発生して
病気になる前の未病の段階で、
この不健康状態を
改善することができれば、
病気を予防することができます。
 
未病に特化したヘルスケア漢方の
専門家を養成する本講座で、
気血水アプローチを中心に学ぶのは
そのためです。
 
今、日本の国民は、
病気の予防や健康の回復を支援できる
本物の専門家を求めています。
 
志のある
医師・薬剤師・登録販売者の方と共に
この国民のニーズに応えていきたいと
考えています。
 
ぜひ応援してください。
 
「漢方未病専門資格認定講座」
について詳しく知りたい方は
下記URLから紹介資料を閲覧できます。
 
https://ux.nu/cy8f4

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