成功する健康づくり戦略(3)

投稿者: | 2020年5月22日

前回は、
「行動の習慣を変容させる」
という話をしました。

まだ読んでいない人は、
ぜひお読みください。

今回は、
「自己の存在を変容させる」
という話をします。

私たちはなぜ
病気になってしまうのでしょうか?

「病気」という字は、
「気を病む」と書きます。

「病は気から」とも言われます。

この場合の「気」は、
心や意識のことを指しています。

私たちが健康づくりに取り組むとき、
その背後には病気になることへの恐怖があります。

その恐怖は、
死の恐怖ともつながっています。

癌のような死を予期する病気を
私たちが特に恐れるのはそのためです。

したがって、
私たちは恐怖の感情を抱きながら、
健康づくりに取り組んでいるわけです。

しかし、
ここに問題があります。

「病は気から」なので、
その恐怖の感情が却って
病気を作り出してしまうのです。

病気になりたくない、
死にたくないという思いが強ければ強いほど、
私たちの心と身体はどんどん病んでいくのです。

それならば、
ポジティブ・シンキングで
生きていけばいいと思うかもしれません。

病気や死のことなど考えずに、
健康で幸せに生きていくことだけを
考えていればいいと。

たしかに、前向きな意識で、
前向きな言葉を使って
生きていくことは大切です。

しかし、
ポジティブ・シンキングには
限界があります。

私たちの心は、
そんなに簡単に
コントロールできないのです。

病気や死の恐怖を
考えないようにしていても、
ネガティブな思いは
消えてなくなるわけではありません。

それは
潜在意識の中に
抑え込まれるだけなのです。

そして、
潜在意識に抑え込まれた思いが
現実を作ってしまうのです。

それでは、
どうすればいいのでしょうか?

病気に対する
ネガティブな思いを
中庸化すればいいのです。

中庸とは儒教の用語で、
両極端に偏ることのない
考え方・生き方を意味します。

病気を
人生における一つの出来事であると
考えてみてください。

人生における出来事は、
それ単独で何か意味を
持っているものではありません。

それは、
人生という物語の中で、
時々刻々とその意味を
変化させているものなのです。

試しに、
過去に経験した最悪の出来事を
思い起こしてみてください。

それを経験した時点では
最悪の出来事であったかもしれません。

しかし、
その後にあなたが経験した最良の出来事は、
その最悪の出来事のおかげであったと
言えるのではないでしょうか?

「病気になったことは
私にとって最良の出来事だった」
と異口同音に語る人々が
数多くいるのはこのためです。

私が
「病気はチャンス」と
いつも言っているのもこのためです。

私たちには、
人生最悪の出来事を
人生最良の出来事に変えることのできる
能力が備わっています。

そして、
その能力を発揮したとき、
私たちの自己が存在のレベルで
変容するのです。

私たちの在り方そのものが
全く変わってしまうのです。

そして驚くべきことに、
私たちの生命が光輝くようになり、
自然治癒力が覚醒するのです。

私は、このような話を
患者さん対象の講習会でしています。

そうすると患者さんは、
自分の今までの人生について
深く考えるようになります。

自分の残された人生について
深く考えるようになります。

限りある生命の使い方について
深く考えるようになります。

そして、
生命の光を輝かせながら
生きていこうという意識になるのです。

これを私は
「健光顕現者意識」
と呼んでいます。

健光顕現者意識になることが
成功する健康づくり戦略の
第3ステップになります。

次回は、
「健康づくりの目的」について
お話したいと思います。

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