「自然療法」について

投稿者: | 2019年12月30日

2019年8月4日 FB投稿記事

今日は長文ですが、『自然療法』という言葉にピンときた方は続きをお読みください。
 
最近、私は「漢方医」という枠を超えて、「自然療法家」になりつつある気がします。
 
患者さんの中にある「治る力(自然治癒力)」を引き出すことが自然療法の目的です。
 
そのための手段にはあまりこだわらず、多種多様な療法の中から自分に合ったものを選択して総合的に取り組むことを重視しています。
 
漢方は、自然療法の中の一つの手段にすぎません。
 
漢方医でもあった貝原益軒が『養生訓』の中で教えている養生も自然療法に含まれます。
 
私は、たまたま漢方と出逢い、漢方一筋30年でこれまでやってきました。
 
これからも、漢方を中心にした治療を続けていくと思います。
 
 
しかし世の中には、漢方以外にも多くの自然療法があります。
 
そして、自然療法を仕事にしている自然療法家の方がたくさんおられます。
 
そのほとんどは、医師ではありませんし、国家資格も持っていません。
 
したがって、玉石混交という状況です。
 
中には、自然療法で必ず病気が治ると言って、詐欺まがいの行為をしている人もいるようです。
 
ある記事を引用します。
 
高齢の父親が末期がんで余命1カ月の宣告を受けた。
わらにもすがる思いで娘が頼ったのは「がんは治せる」とうたう自然療法だった。
なけなしの500万円を支払って施設に預けたが、父親はすぐに体調を崩し、8カ月余り後に亡くなった。
娘は「弱みにつけ込んだ詐欺的商法だ」として、返金や慰謝料を求めて裁判所に訴え出た。
(続きは下記URLで)
https://style.nikkei.com/arti…/DGXMZO96104080U6A110C1000000/
 
 
しかし、実際に自然療法で末期のがんを克服した人もいるようです。
 
別の記事を引用します。
 
自然療法で重度のがんをキレイに消し去ったヒーラーが秘密を暴露!
医者が決して教えない「自力でがんを消した方法」とは?
(続きは下記URLで)
https://www.excite.co.jp/…/article/Tocana_201708_post_14254/
 
 
私は、日本の医療の現状を見ていて、危機意識を抱いています。
 
現代西洋医学にもとづく人工的な治療法の限界もよくわかっています。
 
現代西洋医学を補完・代替する医療(補完代替医療)が必要であると考えています。
 
補完代替医療と自然療法はほとんど同じ意味で使われていますが、私は自然療法という言葉が好きです。
 
現代西洋医学にもとづく人工的な治療法の限界を補完するためには、自然の力を活用するしかないと思うからです。
 
そして、私自身が人工的なものよりも、自然なものに魅力を感じるからかもしれません。
 
 
自然療法という言葉は、アメリカで生まれたナチュロパシーの訳語としても使われています。
 
別の記事を引用します。
 
ナチュロパシー(Naturopathy)は、身体が本来持っている自然治癒力を活かして健康を維持したり、病気を治そうとする医学のことである。
実はナチュロパシーの歴史は新しく、米国に移住したドイツ人の医師Benedict Lustが19世紀末にニューヨーク市で創設したナチュロパシー・スクールが最初だといわれている。
(詳細は下記URLで)
https://www.ime.or.jp/daitai/daitai18.html
 
自然療法そのものは、ナチュロパシーが生まれる前からもちろん存在したわけですから、自然療法という言葉をナチュロパシーに限定して使う必要はないと思います。
 
自然の力、生命(いのち)の力を活かす治療法はすべて自然療法であると言えます。
 
その意味で、私は自分のことを「自然療法家」であると考えているのです。
 
そして、心ある自然療法家の方々とのご縁を大切にしながら、一緒に活動していきたいと思っているのです。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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