
1.病は気から
自然治癒力が覚醒するために、もっとも基本的な養生は食事です。
しかし、私は最近まで食事について患者さんに具体的な話をほとんどしてきませんでした。
それは、なぜか?
それは、何を食べるのか、その内容について悩むよりも、食べるときの意識や気持ちのほうが重要だと考えているからです。
「病は気から」です。
いくら健康に良いものを食べていても、その食べ物に対する感謝の気持ちがなければ、自然治癒力は覚醒しないと思うからです。
逆に、いただきます、ごちそうさまを心をこめて言葉にする意識があれば、どんなものを食べていても自然治癒力は覚醒すると思うからです。
食べるもの自体の影響よりも、食べ物に対する意識や気持ちの影響のほうが何十倍も大きいと思うからです。
2.病は食から
しかし、食養生には一つの前提があります。
その前提とは、動物や植物が大自然に育まれているということです。
地球(ガイア)の大自然に育まれた動物や植物を、私たちの祖先は当たり前のように食べることができました。
大自然の恵みに感謝しながら普通に食事をしていれば、それがそのまま養生になったのです。
残念ながら、今はそうではありません。
普通の食事をしていては、養生にならない時代に私たちは生きているのです。
その原因は自然環境の汚染、人工的・工業的な食品の生産にあります。
食べ物に対する意識や気持ちだけで、この食べ物の悪影響を凌駕することは難しくなってしまいました。
「病は気から」ではなく、「病は食から」になったしまったのです。
3.地球(ガイア)の健康を考える時代
この時代の変化を個人の健康という狭い視野だけでなく、もっと広い視野で捉える必要があります。
食の工業化に伴って自然環境が破壊され、地球(ガイア)の健康が脅かされているのです。
私たちが消費者として食事をするたびに行う選択が、自分自身の健康だけでなく、地球(ガイア)の健康をも左右しているのです。
そのように理解したとき、私は、自分や患者さんの健康のためだけでなく、地球(ガイア)や大自然の健康のことも考えて食べ物を選択する必要があると思うようになりました。
そして、食べ物に関してできるだけ正しく理解したうえで、患者さんや一般の方々に情報を発信するようになったのです。
私たちが食べている食品はどのようにして生産されているのか?
その驚愕の事実をどうすれば知ることができるのか?
本当に健康的な食べ物を選択するためには、どのような心構えで生きていけばいいのか?
そのことについてお伝えしている講習会の音声をウエブ講義のページにアップしましたので、ぜひお聴きください。