
2020年1月5日に投稿したブログ記事の続きです。
今回のテーマは【統合医学からホリスティック医学へ】
前回よりも相当に深い話になります。
ホリスティック医学に興味のある方はぜひ最後までお読みください。
1.現代医学と伝統医学と統合医学
現代医学(西洋医学)は、病気は悪いものである、異常であると考えています。
そして、病気そのものに注目して治療します。
癌のような重い病気であっても、風邪のような軽い病気であっても同じです。
それに対して、伝統医学(漢方医学)は自然治癒力に注目して治療します。
癌そのものを治すわけではありません。
風邪のウイルスそのものをやっつけるわけではありません。
自然治癒力を引き出し、高めることによって、癌や風邪を治そうとしているのです。
このように、現代医学と伝統医学は、治療手段において注目するところが全く違います。
しかし、どちらも同じように病気を治すことを目的にしています。
伝統医学も、癌や風邪を治すことを目的にしているという点においては、現代医学と全く同じなのです。
そして、目的が同じなので両者を統合できるわけです。
それが統合医学です。
現代医学だけでは治せなかった病気を、伝統医学もうまく組み合わせて治そうとするのが統合医学です。
非常にわかりやすい考え方であり、誰でも納得できる考え方であると言えます。
したがって私が、西洋医学と漢方医学を統合することが必要な時代になっているという話をしても、理解してもらえるわけです。
21世紀は統合医学の時代であるという話をしてもわかってもらえるわけです。
しかし、ホリスティック医学の話となると状況は変わってきます。
それは、なぜでしょうか?
2.統合医学とホリスティック医学の違い
ホリスティック医学は、病気を治すことよりも、もっと大切なことがあると考えているのです。
現代医学や統合医学とは、目的が少し違うのです。
そして病気には、その人にとって特別な意味があると考えています。
どういうことでしょうか?
病気とは、人生の中で起こる出来事です。
生まれてから死ぬまでの一生の間に、色々な出来事が起こります。
そして、一つ一つの出来事と出来事の間にはつながりがあります。
すべて関係しているのです。
病気もまた、人生で起こる出来事の一つです。
病気そのものが、それ単独で何か意味を持っているわけではありません。
病気は、あくまでも人生の中の一つの出来事として意味があるのです。
こういうことを考えるのがホリスティック医学です。
現代医学や統合医学は、病気に意味があるかどうかなんてことは考えません。
どうすれば病気を治すことができるかだけを考えます。
3.意味について考える必要がある病気とは
人生には、その人にとって必要があって起こる出来事があります。
過去を振り返ったとき、自分にとって必要な出来事であったと思えるような、そんな出来事が誰にでもあります。
そのおかげで、今の自分があると思えるような辛くて苦しかった出来事が誰にでもあります。
そのおかげで、色んなことに気づいたり、学んだり、成長できたと思えるような出来事です。
だから、その出来事に今は感謝できている。
病気もまた、そんな出来事の一つなのだとホリスティック医学は考えるわけです。
それでは、どうすれば病気の意味に気づけるのか?
病気はチャンスとは具体的にはどういうことなのか?
治らない病気の場合はどうするのか?
本当の自分に気づくとはどういうことなのか?
そのことについてお伝えしている講習会の音声をウエブ講義のページにアップしましたので、ぜひお聴きください。