2017年1月1日 FB投稿記事

皆さま、新年あけましておめでとうございます。
元旦にあたり、最近、私が考えていることをお話しさせていただきたいと思います。
長文になりますが、どうかおつきあいください。
医学とは、病気を治療する、あるいは病気を予防するための考え方であり、その考え方は病気を中心にして体系化されています。
したがって、病気というものをどのように定義するかによって、医学の体系は全く違ったものになります。
西洋医学は自然科学の一分野であり、病気とは客観的に観測できるものでなければならないと考えているのが西洋医学です。
そうでなければ、科学の対象にならないからです。
西洋医学が発展してきたのはこの考え方によるものですが、西洋医学の限界もまた、この考え方によるのです。
現代物理学では、客観的に観測できるものなど存在しないということが明らかになっています。
物体を構成している素粒子の振る舞いは、私たちが観測することによって影響を受けることが示されています。
もしかしたら私たちの意識が、個人の意識を超えて、集合意識や宇宙意識に影響して、この現実世界を創りだしているのかもしれないのです。
この現代物理学の考え方によると、病気を創りだしているのは意識であるということになります。
漢方医学にも「病は気から」という考え方がありますが、この場合の気は、エネルギーと情報を含んだ意識であると定義すれば、現代物理学の考え方と同じであると言えます。
人間の意識には、顕在意識と潜在意識があり、95%以上が潜在意識であると言われています。
自分では自覚していない潜在意識が、病気に対して大きな影響を与えている可能性があるのです。
こうしたことにも配慮しながら病気を治療・予防するために、ホリスティック医学の考え方が必要とされています。
ホリスティック医学とは、自然治癒力を活かした患者主体の全人的医療を実践する考え方であり、患者が病気の深い意味に気づいて意識進化することを理念の一つにしています。
精神的な成長による意識進化を支援することによって、眠っている自然治癒力が覚醒し、患者自身の力で病気が自然に治っていくのです。
ホリスティック医学には、多種多彩な治療法を選択・統合するという理念もあります。
私は漢方が専門ですが、漢方以外にも、ホメオパシーやカイロプラクティクス、鍼灸、整体などのエキスパートがホリスティック治療家として活躍されておられます。
西洋医学を専門とする医師の中にも、ホリスティック医学の理念で治療されている素晴らしい先生がおられます。
そこで今年は、様々な分野のホリスティック治療家の方々と連携しながら、ホリスティック医学の考え方(理念)にもとづく医療を広めるための活動を、本格的に始動する年にしたいと考えています。
志を同じくする仲間の皆さまと、応援し合いながら楽しくやっていきたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願い致します。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
今年一年が皆様にとって素晴らしい一年になりますことを祈念しております。