2018年5月3日 FB投稿記事

5月15日に出版される『病気はチャンス』第1章の中身を
昨日から、9回に分けてアップしています。
【第2回:漢方は心身一如の医学】
原因不明の身体症状を訴えて来院する患者さんの多くが、
「心の問題」を抱えています。
「ストレスはありませんか」と質問して、
「ありません」と答える患者さんは滅多にいません。
みんな、ストレスを抱えながら生きているのです。
心の問題は、多くの場合、身体の症状となって現れます。
心にその原因があるわけですから、
身体的な検査をいくらしても、異常が見つからないのです。
逆に言えば、検査をしても異常がなければ、
その症状には心の問題が関係している可能性があると
考えることができます。
「漢方は、心身一如(しんしんいちにょ)の医学である」
医学部の学生時代に、漢方の恩師から学んだ言葉です。
私が漢方の道を志したのも、
漢方が心身一如の医学であると教えられたからです。
心身一如とは、
心の問題と身体の問題が一つにつながっていて、
分けることはできないという意味です。
したがって漢方では、
精神症状と身体症状を分けることはしません。
自覚症状が精神的なものであっても、身体的なものであっても、
同じように扱うのです。
要するに、
患者さんが抱えている心身全体の問題をあるがまま診断し、
その状態に一番合った漢方薬で治療する。
漢方とは、そのような医学なのです。
第1章解説動画
第1章 心身全体の不調は漢方におまかせ
前編 https://youtu.be/h2YfBcgxJ9I
中編 https://youtu.be/sXGWNyasLjo
後編 https://youtu.be/swk-uBETcos