第2回:漢方は心身一如の医学

投稿者: | 2019年12月30日

2018年5月3日 FB投稿記事

5月15日に出版される『病気はチャンス』第1章の中身を

昨日から、9回に分けてアップしています。
 
【第2回:漢方は心身一如の医学】
 
原因不明の身体症状を訴えて来院する患者さんの多くが、

「心の問題」を抱えています。
 
「ストレスはありませんか」と質問して、

「ありません」と答える患者さんは滅多にいません。

みんな、ストレスを抱えながら生きているのです。
 
心の問題は、多くの場合、身体の症状となって現れます。

心にその原因があるわけですから、

身体的な検査をいくらしても、異常が見つからないのです。
 
逆に言えば、検査をしても異常がなければ、

その症状には心の問題が関係している可能性があると

考えることができます。
 
「漢方は、心身一如(しんしんいちにょ)の医学である」
 
医学部の学生時代に、漢方の恩師から学んだ言葉です。

私が漢方の道を志したのも、

漢方が心身一如の医学であると教えられたからです。
 
心身一如とは、

心の問題と身体の問題が一つにつながっていて、

分けることはできないという意味です。
 
したがって漢方では、

精神症状と身体症状を分けることはしません。

自覚症状が精神的なものであっても、身体的なものであっても、

同じように扱うのです。
 
要するに、

患者さんが抱えている心身全体の問題をあるがまま診断し、

その状態に一番合った漢方薬で治療する。
 
漢方とは、そのような医学なのです。

第1章解説動画

第1章 心身全体の不調は漢方におまかせ
 前編 https://youtu.be/h2YfBcgxJ9I
 中編 https://youtu.be/sXGWNyasLjo
 後編 https://youtu.be/swk-uBETcos

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