2018年5月10日 FB投稿記事
5月15日に出版される『病気はチャンス』第１章のアップも
いよいよ今回が最後になります。
【第9回：不健康だから病気が治らない】
私たちの多くは、「病気だから不健康なんだ」と考えています。
そして「病気が治れば、健康になれるはずだ」と思っています。
だから、「病気を治す」ことにフォーカスするわけですが、
病気を治そうとしても治らないときに、
この考え方そのものが大きな障壁になります。
漢方は、全く逆の考え方をします。
「不健康だから病気が治らないんだ」と考えるのです。
そして、「健康になれば、病気が治るはずだ」という発想で、
「健康になる」ことにフォーカスするわけです。
先ほどの図１（第8回参照）で示したように、
未病の部分を治療することによって、健康な状態に回復すれば、
已病の部分は患者さん自身が本来持っている「治る力」で
自然に治っていくというのが、漢方の考え方なのです。
病気を治すことに一生懸命取り組んでいるのに、
なかなか良くならないときには、
考え方を根本的に変える必要があります。
ここでお話しした漢方の考え方にもとづいて、
健康になることに取り組むことで、
いままで乗り越えられなかった障壁を
乗り越えられるかもしれません。
そして、その障壁を乗り越えたとき、
病気になる前よりも健康な状態を手に入れている可能性があります。
病気（已病の部分）を治すことに取り組む場合には、
医者が主導権を握って、患者さんはそれに従うという
従来の関係が望ましいのかもしれません。
しかし、未病の部分にフォーカスして、
健康になることに取り組む場合には、
むしろ患者さんが主体になり、
医者はそれを援助するという関係が望ましいのです。
本書で私が推奨しているのは、後者の関係です。
私は、あくまでも健康づくりを援助するサポーターであり、
実際に健康になることに取り組んで、
その果実を手にするのはあなた自身なのです。
本書前半の第２章、第３章、第４章では、
あなたが自分自身の未病の部分を理解して、
自分の状態に合った養生法に取り組めるように解説します。
後半の第５章、第６章、第７章では、
あなたが意識を根本的に変えて、
本当に健康で幸せな人生を創るお手伝いをします。
心の準備はいいでしょうか？
それでは、「病気はチャンス」という新しい世界の扉を開けて、
ワクワクしながら最初の一歩を踏み出してください。
（第1章おわり）
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最後まで、興味をもって読んでくださり
ありがとうございました。
第１章はプロローグであり、第２章から本題に入っていきます。
第１章解説動画
第1章 心身全体の不調は漢方におまかせ
前編 https://youtu.be/h2YfBcgxJ9I
中編 https://youtu.be/sXGWNyasLjo
後編 https://youtu.be/swk-uBETcos