2015年10月28日 FB投稿記事
漢方医学の経験的な考え方が体系化されたのは、今から2000年以上前。
もちろん、西洋医学の科学的な考え方が体系化される以前のことです。
私が学んだ和漢診療学は、漢方医学の考え方と、西洋医学の考え方を
うまく統合した新しい漢方です。
私は、富山医科薬科大学(現富山大学)医学部で学生時代に、この
和漢診療学を提唱した寺澤捷年先生に出会いました。
そこで、和漢診療学という新しい漢方の考え方を知って、すっかり
魅了されたのです。
医学部卒業後はすぐに、寺澤先生の和漢診療学教室に入局しました。
以来、漢方一筋30年でやってこれたのも、漢方との最初の出会いが
和漢診療学であったからだと思って、感謝しています。
このたび、寺澤先生が『和漢診療学-あたらしい漢方』を岩波新書から
出版することになりました。
これまで、和漢診療学の一般向けの書籍はなかったので、新しい漢方に
興味のある人にはぜひお勧めしたい一冊です。